• 15.02.04 「ottotto試作品その2/HEBE」

  • ottotto試作品その2/HEBE
      
    もう25年くらい前の話ですが、ワインに明るい友人からオリジナルのワイングラスを作りたい、
    製造は有名なメーカーに頼むからデザインを担当してくれと持ちかけられました。
    当時はまだ家具のデザイナーとして漸く認知してもらえるようになったばかりで、
    とてもグラスのデザインまで頭が回りませんでした。
      
    それでも世界にはどんなワイングラスがあるのか知りたくて、何軒もグラスのショップを見て回りました。
    繊細で本当に魅力的なグラスもいくつかありましたし、ワインの特徴を引き出すための形態を追求したグラスが
    あることもその頃知りました。
    しかし、とても駆け出しデザイナーの出る幕ではないと悟り、メーカーからもほとんど相手にされずに話は終わってしまいました。
      
    以来、美しいワイングラスは世界中に数多くあるし後進が有名メーカーに対抗するのは難しいと半ば諦めていたのですが、
    欧米ではボウル部分を持つのが一般的という情報をネットで見たのが転機で目から鱗が落ちました。
    ステムの無いワイングラスならまだまだデザインの可能性があると感じ、スケッチを始めたところアイデアがいろいろ湧いてきました。
    お酒を美味しく気取らずに飲むグラスというottottoの考え方にはステムの無いグラスの方がしっくり来ます。
      
    デザインの特徴でもあるボウルの膨らみ部分を持てば、指先と冷やした白ワインの温度干渉が少なくなります。
    ところで‘HEBE’(ヘーベ)って聞き慣れない変な名前だと思いませんか。
    そのネーミングの由来については、あらためてご説明いたします。