椅子は人が身をゆだねる道具ですから商品化の際には
強度試験をすることがあります。
アグラスツールは構造がシンプルなので
通常の使用で壊れる心配などありませんが、
耐荷重試験を神奈川県の産業試験センターに依頼しました。
試験方法は垂直方向に加重して何キロまで耐えられるかを
計測する単純なものです。
アグラスツールに力を加えて行くと、股割りをしているかのように
だんだんと両側へ広がって行きます。
300kgを超えた辺りからはミシミシと音を立てはじめ、
ついに421kgでバリっと音を立てて亀裂が入りそこで試験終了です。
試験結果の判定としては、亀裂を生じた数値の1/5(約80kg)を
耐荷重の目安とするらしいのですが実験の経過を見る限りでは、
体重200kg以上の人が腰掛けても壊れることはないでしょう。
あらためて成型合板の強さを認識させられた強度試験でした。