さて、TAZNAは家具以外での商品化第一号となりましたが、
吞兵衛デザイナーは調子に乗ってビールや日本酒、ワインやウィスキーなどの
グラスや関連商品もデザインし、ひとつのブランドとして販売して行こうと
考えはじめてしまいました。
では、ブランド名はどうするか。すぐに‘OTTOTTO’が候補に浮かびました。
私がまだ子供だった昭和30−40年代頃は、各家庭でお父さん達に日本酒が
よく飲まれていて、いまでもハッキリと思い出すことができますが、
テレビでも多くの日本酒のコマーシャルが流れていました。
大人達は酒を徳利から小さな猪口に注ぎ合います。
注いだり注がれたり、お酒が溢れそうになる度に「おっとっと」「おっとっと」
家でよく親父と酒を酌み交わしていた伊勢の伯父さんの声が
とても大きかったので、耳に残っていたのです。