吉祥寺の monoギャラリーで「カトラリーデザインプロセス展」を企画しているので
参加しませんか、と旧知のデザイナー、静岡で活動している大滝正明さんから
声を掛けていただきました。2005年のことです。
インテリアデザインの事務所を辞めてからは、ほとんど家具のデザインばかりに
専念していたので、他の日用品のデザインに取り組んだことがありませんでした。
カトラリーといえばナイフやフォーク、スプーン。
食の文化や製造技術がぎっしり詰まった奥の深い世界です。
自分にはそのデザインプロセスを展示するなど自信も経験もありません。
大滝さんに電話で聞きました「お箸とか箸置きみたいなものでもいいですか?」
「いいですよ、気楽に考えてください」
それならば自分にも何か提案できそうだ、とやる気が湧いてきました。