Stores.jpをご存知でしょうか。
ラジオやテレビの番組で取り上げられていたので早速検索してみました。
最短2分で、驚くほど簡単に、オンラインストアが作れます!
というキャッチフレーズで、月5アイテムまでの公開が無料、面倒な決済などの代行
(手数料5%)さらにはプロカメラマンによる商品撮影のサービスまであります。
WEBの知識も乏しくパソコンの操作が大の苦手である私に作れるならホンモノだ
と思いトライしてみたところ、小一時間でshop完成。
https://cedia.stores.jp/#!/
余計な情報も無くて作業は本当に簡単でした。
こんなことが誰にでも簡単に無料で出来る時代になり、shopは完成したものの、
一体どうすれば集客できるのか、私には未だ皆目見当がつきません。
照明デザイナーの玉井俊二さんに声を掛けていただき進めていた照明器具開発の最初の成果を、
来月5日-8日開催のライティングフェア(於、東京ビックサイト)で発表します。
http://www.shopbiz.jp/lf/
クライアントは棚下灯や間接照明の専門メーカー DNライティング(株)、課題はケース内照明。
まだ正式発表前なので画像は一部分です。(昨年12月上旬に経過報告として撮影されたもの)
商品を的確に照らしつつ目立たないことがケース内照明の役目、
この試作品より一回り細く加工された鋳物にLEDランプを納めて商品化される予定です。
いまは量産のための金型を台湾と中国で製作しています。
もう1社関わっているメーカーの成果は6月開催のインテリアライフスタイル展で
お披露目の予定ですが、こちらはまだ初期段階なので進展があれば随時報告いたします。
アグラスツールのリーフレットを作りました。
Shop Cedia/アグラスツールのページからダウンロードできるように
なっています。
事務所の窓から撮った2013年元旦の富士山です。
1月もあと5日ほど残していますが、こちらの方が早々と偉業を達成されました。
http://yasutadayo.blog.fc2.com/
今後、この記録に並ぶ人は出現するのでしょうか。
さて、今年の主な予定ですが、
照明器具メーカーD社のケース内照明の商品化が決まっていて
3月のライティングフェアで発表されます。
また、もう1社関わっているメーカーの方は順調に進めば
6月のインテリアライフスタイル展で発表の予定です。
これらについては進展があれば、この場でお報せさせていただきます。
照明関係以外では、アグラスツールの販路を広げることと
MINGUブランドの商品開発を進めることが具体的な予定ですが、
その他の大きな目標としては、学生時代から温めている商品の企画があり、
これを実現させるために活動しようと考えています。
いままでにも模型を作ったり、いろいろ試行錯誤してきたのですが、
漸く納得がゆくかたちが見えてきたので、長年の夢を叶えるため行動します。
もう一つ、小さな目標としては「二郎」全店制覇。あと3軒なので、、、
私のような歳になれば「じろう」と聞いて銀座の鮨店を思い浮かべる方が
多いと思いますが、私の場合はラーメンの方です。
小さい頃からラーメンの大好きな私が、安くて量が多くカロリーも高いことで有名な
その店で初めて食べた時は、ただのラーメン(並のこと)が140円だったと記憶しています。
数年前までは「小」を頼んでいましたが最近ではプチやミニがあればそれを、
あるいは「麺少なめ」でお願いしています。
現在38店舗ある直系店を1年で一巡、二巡する元気な人もいますが、
さらに凄い人がいました。
http://yasutadayo.blog.fc2.com/
昨年は、その直系店を五巡したそうです。さらに年が明けた今月は
既に30軒ほど巡っています。今月中の一巡を企んでいるのでしょうか。
毎回スープまで飲み干しているので、人ごとながら体をこわさないか心配です。
このinformationでは、デザインに関する情報などをお報せする場ですが少し脱線しました。
以後、ラーメン情報ブログにならぬよう気をつけます。
先ずはこちらをご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=N_ghC95Ou7k
目が行くのは出演の上戸彩さん達だけだと思いますが、
見ていただきたいのは最初にほんの一瞬映る白いテーブルです。
本来はメープル材のクリア塗装仕上げですが、
この白いテーブルは何度見ても間違いなく特注仕様の‘TIPO’です。
どんなに一瞬でも部分でも、仕様違いでもやはり自分がデザインしたものは
分かります。
CMは数百万人の目に触れた筈ですが、こんなことに気づいたのは
私一人に違いないのでちょっと呟いてみました。
かつては折込チラシのマンションの広告などに、私のデザインした椅子や
テーブルがよく使われていたので、それを見るのは密かな楽しみでした。
どんなに小さな扱いでも、部分だけでも何となく分かるのです。
12月の中旬頃、一杯やりながらぼんやりテレビを見ていました。
ハッキリとは分かりませんでしたが、アレッもしかして?と感じました。
CMに使われているテーブルが、自分がデザインした‘TIPO’のように
見えたのです。
またそのコマーシャルが流れたらしっかり確認してやろうと思うのですが、
映っているのは最初の一瞬だけなので、
なかなかハッキリと確認することができません。
確かめたくて、とうとう YOUTUBEでそのCMを探してみました。
明けましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願い致します。
ロゴマークをデザインするのもottottoが初めてでした。
人と人が手を繋ぎ、人と人が円(輪)で繫がっている姿です。
円は「縁」や「宴」、「¥」とか「和」と解釈していただいても結構です。
「食卓を楽しく、美味しく」なるよう、食欲がわく色オレンジを背景にして
ottottoのロゴを中央に配置しました。
今年もいろいろお世話になり、ありがとうございました。
皆様、よい年をお迎えください。
さて、TAZNAは家具以外での商品化第一号となりましたが、
吞兵衛デザイナーは調子に乗ってビールや日本酒、ワインやウィスキーなどの
グラスや関連商品もデザインし、ひとつのブランドとして販売して行こうと
考えはじめてしまいました。
では、ブランド名はどうするか。すぐに‘OTTOTTO’が候補に浮かびました。
私がまだ子供だった昭和30−40年代頃は、各家庭でお父さん達に日本酒が
よく飲まれていて、いまでもハッキリと思い出すことができますが、
テレビでも多くの日本酒のコマーシャルが流れていました。
大人達は酒を徳利から小さな猪口に注ぎ合います。
注いだり注がれたり、お酒が溢れそうになる度に「おっとっと」「おっとっと」
家でよく親父と酒を酌み交わしていた伊勢の伯父さんの声が
とても大きかったので、耳に残っていたのです。
カトラリーデザインプロセス展での評判はまずまずでした。
すでにアグラスツールを商品化し、販売に関しても多少の経験があったので、
手綱蒟蒻を模した箸置きを‘TAZNA’と名付け、パッケージもデザインして2006年の
インテリアライフスタイル展、東京デザイナーズウィークに出展し販売を開始しました。
商品化するまでには紆余曲折ありましたが、翌07年の東京デザイナーズウィークにも出展し
販売したところ、買ってくれたお客様の中にニューヨーク近代美術館の学芸員の方が
いらしたようです。
MoMAの企画展‘Destination Japan’展の選定商品となりました。
http://www.thefoodsection.com/foodsection/2008/05/best-in-show-de.html
それならば箸置きくらいだったら自分にも提案できそうだ、
と考え始めたら一分も経たないうちにアイデアが浮かんできました。
子供の頃、母が作ってくれた鍋によく入っていた具の定番、蒟蒻をひねってあるやつ。
早速、近所のスーパーで購入した蒟蒻を短冊にカットして、中央部にスリットを入れ
片方の端をくぐらせてみると、子供の頃から見慣れていたあの形ができました。
これをシリコンで作って箸置きにしよう!
料理の本を調べてみると、蒟蒻をひねったそれは
「手綱」と呼ばれていることが分かりました。
吉祥寺の monoギャラリーで「カトラリーデザインプロセス展」を企画しているので
参加しませんか、と旧知のデザイナー、静岡で活動している大滝正明さんから
声を掛けていただきました。2005年のことです。
インテリアデザインの事務所を辞めてからは、ほとんど家具のデザインばかりに
専念していたので、他の日用品のデザインに取り組んだことがありませんでした。
カトラリーといえばナイフやフォーク、スプーン。
食の文化や製造技術がぎっしり詰まった奥の深い世界です。
自分にはそのデザインプロセスを展示するなど自信も経験もありません。
大滝さんに電話で聞きました「お箸とか箸置きみたいなものでもいいですか?」
「いいですよ、気楽に考えてください」
それならば自分にも何か提案できそうだ、とやる気が湧いてきました。
椅子は人が身をゆだねる道具ですから商品化の際には
強度試験をすることがあります。
アグラスツールは構造がシンプルなので
通常の使用で壊れる心配などありませんが、
耐荷重試験を神奈川県の産業試験センターに依頼しました。
試験方法は垂直方向に加重して何キロまで耐えられるかを
計測する単純なものです。
アグラスツールに力を加えて行くと、股割りをしているかのように
だんだんと両側へ広がって行きます。
300kgを超えた辺りからはミシミシと音を立てはじめ、
ついに421kgでバリっと音を立てて亀裂が入りそこで試験終了です。
試験結果の判定としては、亀裂を生じた数値の1/5(約80kg)を
耐荷重の目安とするらしいのですが実験の経過を見る限りでは、
体重200kg以上の人が腰掛けても壊れることはないでしょう。
あらためて成型合板の強さを認識させられた強度試験でした。
アグラスツールで正座している姿を後から見たところです。
正座で重ねた足の間に支柱が無いこと。
座布団と併用できるので足が痺れにくいこと。
座面の薄さゆえに座る姿勢に無理がないことなどが
御理解いただけるかと思います。
アグラスツールの座面は、お尻の形に合わせて緩やかに湾曲させてあり
クッション性はあまり必要がないので、薄くても弾力性や耐久性などに優れる
EVAを採用しています。
素材そのものだけでは表情に乏しいので、
ホットプレス加工でエンボス模様を施してあります。
EVAのクッションはベルトで固定してあり、簡単に取り外し出来て交換も可能です。
※EVA (エチレン酢酸ビニル) 耐薬品性、耐摩耗性が高く弾力があり、軽量で
無公害の素材です。主な用途としてはバスマット、サンダルの底材などがあります。
東大阪の小さな工場の担当者は私の悩みを要領よく解決してくれました。
口金も完成し押し出し作業の当日、工場見学と製品の引き取りを兼ねて
その工場を訪ねました。
ペレットと呼ばれる粒状の樹脂を熱で溶かし、特注した口金から Tの字の
製品がゆっくりとトコロテンのように押し出されて私のクルマに積める
長さにカットされて行きます。
半日ほどかけて約500メーター分の製品が出来上がりました。
押し出されたゴムを脚先の寸法に合わせてカットするのは、
こちらの仕事になります。
自分なりにカットする方法も考えていたのですが工場の方に相談すると、
倉庫の奥から埃を被っていたギロチンカッターを探し出して来てくれました。
ところどころ塗装が剥げて錆も出ていますが、刃を研ぎ直し手入れをすれば
充分使えそうです。
引き取らせてください!いくらで譲ってもらえますか? 大阪人と交渉です。
画像左の脚先は東京の某有名家具金物メーカーに相談し
簡易型で試作製造したものです。
ビスで固定するタイプで寸法が決まっており木部の寸法誤差に対応できません。
やや滑りやすい素材だったことと量産用の金型代が想定金額を
大きく上回っていたので採用は見送りです。
中央の脚先は同じメーカーでの押し出し型による試作品です。
接着で固定するつもりでしたが接着強度が補償されません。
さらに最少ロットが100キロメーターからとのこと。
これはアグラスツール約260,000台分に相当!!保管場所もありません。
当然没案ですが、世間の流通規模と自分のやろうとしていることとの差に愕然としました。
ほぼ開発を諦めかけていた頃、素材はオレフィン系エラストマーが適していること、
打ち込みの形状にするのが最適であること。
さらにその押し出し加工を500メーターから引き受けてくれる工場が東大阪にある。
との情報が入ったのです。
※オレフィン系エラストマー/熱可塑性の弾性体。軽量でリサイクルも可能。
耐老化、耐摩耗性に優れ家電や工業製品に広く使われている。
自分で開発して販売までやってみようと決めたアグラスツールの試作品を
東京デザイナーズウィーク2002・プロ展に出品しました。
地味な提案にあまり手応えはありませんでしたが、
それよりも脚先のデザインをどうするかが商品化に向けての検討課題でした。
床にキズがつくのを防ぐために、当初は両端を外側に曲げて
設置面積を増やすことで解決しようと考えたのですが、
それよりも、底面をカーブさせることで身体の微妙な動きに対応させ
座り心地が向上することを優先しよう、と考えるようになりました。
底面の処理は、コストなどを考えればフェルト貼りということになりますが
耐久性に難があります。
ゴム系の素材が良いのは分かっていましたが、
劣化しにくくかつ適切な形状の既製品が見つかりません。
いまなら、徹底的に既製品を探して妥協するかもしれませんが、
当時は自分で納得できるものが作りたい一心で、特注することに決めました。
座布団と併用して正座にも胡座にも対応できる座具と考えると、自ずと大きさ、
かたちは決まってきます。
量産を前提として強度などの諸条件を考慮すると、型代はかかりますが成型合板
で作るのが妥当との結論に至りました。
成型合板とは、薄くスライスした板を重ねて貼り合わせ、型に入れてプレスし、
加熱して接着剤を硬化させて形をつくる技術です。
アグラスツールの断面を見てみると、9枚の薄い板が貼り合わせてあります。
外側から2枚目の板の色が少し違いますが、これは貼り合わせる方向が違うためです。
こうすることで強度が増し、ねじれることを防いでいるのです。
成型合板の芯材には、硬くて粘りのあるブナ材がよく使われます。
アグラスツールは芯材も表面もブナ材を使っています。
成型合板のパーツは海外で安く生産して輸入することが多いのですが、
アグラスツールは愛知県豊橋市のメーカーで加工してもらっています。
座布団が正方形でないのはご存知でしょうか。
正座した時に膝下がしっかり収まるように幅より奥行きの方が
一寸ほど長くなっているのです。
最近は小さな正方形の座布団もよく見かけますが、
一般的には銘仙判、八端判など織物の名前で呼ばれる6種の規格があります。
アグラスツールの寸法は、最も一般的な銘仙判より一回り大きい
八端判の寸法に合わせました。
高さについては、体格や座布団の厚みが一定ではないので決めるのに
とても苦労しましたが、いくつか試作し確かめて今の寸法になりました。
奥行きは、お尻だけが乗ればよいので浅めにしてあります。
このようにして決めたアグラスツールの寸法ですが、
梱包用のダンボール箱のサイズはジャスト100センチに納まり、
輸送費の無駄を省くことができました。
アグラスツールを販売するのならば、国内だけなく海外も視野に入れよう
と考えました。(考えただけですが、、、)
開発を始めた頃、インドの建築を巡るツアーに参加する機会があり、
有名なタージ・マハルにも足を運びました。
ご存知の通りタージ・マハルは世界中から大勢の観光客が訪れます。
そのタージ・マハルのある街がAGRAです。
世界中で AGRAを検索する人は相当な数だろうから、
正座だけでなく胡座にも対応する商品の名前に AGRAを入れれば、
世界のどこかでアグラスツールを目にする人がいるかも知れない!?
と考えて商品名を agra stool アグラスツールとしたのです。
1ヶ月ほど前、グーグルでAGRAを画像検索してみました。
案の定、タージ・マハルなど建物の画像がズラリと並んでいます。
そして、14頁目に agra stool を発見!
開発当初の微かな願いは実現していました。
18頁目には agra seat もありました。暇な方はどうぞご確認ください。
※昨日検索してみたところ、だいぶ順位が後退していました。
普段の生活の中で、床に座る機会が少なくなりました。
腰痛持ちの私にとっては大変ありがたいことですが、
座敷などで飲食する時に、胡座の姿勢をとると
数分も経たないうちに腰から背中にかけてコリが溜まってきます。
腰を少し浮かせた状態で胡座をかくと楽になるのを経験的に知っているので、
座布団を折り曲げてお尻の下に敷いて座ります。
この状態を維持するための補助座具があればと思い
デザインスケッチを始めたのは、もう10年以上前のことです。
調べてみると正座椅子と呼ばれる商品は沢山ありましたが、
座布団と併用できるものは一つもありませんでした。
当時、父が開発した薬を販売するための法人が既にあったので、
開発だけでなく販売までやってみようと思ったのです。
日本正座協会の正座椅子情報でアグラスツールを紹介していただきました。
※正座椅子情報 http://www.seizajsa.com/seizaisu.html
さて、明日からはアグラスツールの開発にまつわる話をお伝えする予定です。
グーグルで「正座」と検索してみると、トップは正座—ウィキペディア。
そして2番目に日本正座協会—正座椅子情報とあります。
日本正座協会は、主に正座のコツについて調査・研究するとともに、
正座嫌いになる原因をなくし正座に対するイメージを改善することを目指しているそうです。
より多くの方々にアグラスツールを知っていただくため
正座椅子情報で紹介していただくことにしました。
近日掲載の予定です。
日本正座協会 http://www.seizajsa.com/